東京・港区の麻布十番駅から坂を上ること5分。多くの大使館がある超高級住宅街に、ミスター慶応ファイナリストのレイプ犯の自宅はあった。部屋の一部の電気はついていたが、人のいる気配はなし。インターホンを押しても反応はなかった。

 9月29日早朝4時すぎ。慶応大経済学部2年の渡辺陽太容疑者(22)は、横浜駅近くの路上にいた女子大生(19)に声を掛けた。お互いに面識はなく、別の店で酒を飲んで1人で帰るところだった。渡辺容疑者は酩酊状態の女子大生を近くの雑居ビル1階に連れ込み、下着を剥ぎ、踊り場で20分間にわたってレイプ。防犯カメラには2人がビルから出てきて、渡辺容疑者が下半身だけ下着姿の女性を抱えている姿が写っていたという。

 陵辱後、渡辺容疑者は女子大生をタクシーに乗せ、150メートルほど先の神奈川区まで移動。女子大生をタクシーから降ろすと、路上に引き倒して頭を足蹴りにし、腹に蹴りを食らわせた。女性が一方的に暴行されている様子を目撃した男性通行人が110番通報。駆け付けた神奈川県警の署員に暴行容疑で現行犯逮捕され、今月16日に準強制性交の疑いで再逮捕された。

 渡辺容疑者は千葉出身で県内有数の進学校へ入学するも、問題を起こして1年で中退。スイス、ニュージーランドへの留学を経て慶応大に進学。2年前、ミスター慶応コンテストに応募し、ファイナリストに選ばれた。その際、「グランプリをとって家族をさらに幸せにしてあげたい」と語っていたが、今頃、家族は打ちひしがれていることだろう。

「渡辺容疑者の祖父は、愛媛県今治市の農家出身です。60年ほど前に上京し、一代で土木関係のグループ企業を築き上げた。親族らに、いくつかの事業を継がせ、渡辺容疑者の父親は、複数の会社の代表と、老人ホームの理事長などを務めています」(地元の関係者)

■元麻布の自宅は家賃100万円超

 渡辺容疑者が住むくだんの港区元麻布のマンションは、敷地面積約450平方メートルの4階建て。ワンフロア1世帯のみで、入居者は渡辺容疑者を含めわずか3世帯だという。

「専有面積は200平方メートル以上で、間取りは4LDK。家賃は100万円以上します。外国人向けに建設されたものです」(地元不動産業者)

 マンションは個人の契約ではなく、母親が代表取締役で渡辺容疑者本人も役員を務めるA社の所在地になっている。

「A社の事業目的は『老人ホームの運営』『芸能タレントのマネジメント及びプロモート業務』などですが、表札に『わたなべ』と書いてあるぐらいですから、実体はなさそうです。A社は千葉市中央区にも約660平方メートルの土地を所有しています。延べ床面積400平方メートル以上の鉄筋コンクリートの豪邸が立っていて、もともと父親が所有していましたが、9月末、所有権をA社に移転し、渡辺容疑者も父親も、その住所で会社の登記をしています。父親の会社は千葉市若葉区ですから、そこに住んでいるのでしょう。渡辺容疑者は、母親が代表のA社と父親が代表のB社の役員に名を連ね、自らも土木工事業のC社の代表取締役に就いています」(前出の地元関係者)

 何不自由ない生活を送っているうちに、何でも許されると思うようになったのか。