消防庁が「停電時」の注意呼びかけ 「ロウソクは極力使わないで」
北海道で発生した最大震度7の地震を受け、総務省消防庁が公式ツイッターで、地震後の火災を防ぐための注意喚起を行っている。
「屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないでください」。公式ツイッターはそう投稿すると、直前の台風21号で停電した地域で少なくとも3件、「ロウソクからと思われる火災」が発生したことを明かした。
台風21号で「少なくとも3件」火災発生
総務省消防庁は2018年9月6日夕、公式ツイッターで
「停電している地域のみなさま。今夜、あかり取りの目的で、屋内でロウソクなどの裸火は極力使わないでください」
と注意を促した。その上で、関西地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号を引き合いに、
「台風21号後の関西の停電地域で、少なくとも3件ロウソクからと思われる火災が発生しています。もし手元にあればLED懐中電灯などのご使用を」
と投稿した。6日夜時点で、4500件超の「リツイート」を記録している。
消防庁公式ツイッターのこうした投稿は、消防大学校消防研究センター(東京都調布市)が公表している内容に基づくものだ。消防研究センターは6日、公式サイトで地震後の火災を防ぐための注意点を6つ、列挙していた。具体的には以下の通り。
(1)停電した自宅を離れる時は必ず、ブレーカーを落とす(ブレーカーを戻す時は、電気機器やコードが破損していないか、燃えやすいものが近くにないかなど、十分に安全を確認する必要がある)。
(2)明かり取りのためにろうそくなどを裸火で使用するのは極力、控える。
(3)カセットコンロを使用する際、鍋底がカセットボンベの上を覆わないようにする。
(4)ヒーターを風呂の湯沸しに使うなど、本来とは異なる目的で使用しない。
(5)煙突が破損したり、屋根や壁を貫通する部分に隙間などが生じたりした状態で、風呂釜やボイラーなどを使用しない。
(6)損傷した太陽電池パネルを素手で触らない。