JALが中央大学と連携 グローバル人材を育成 観光業の広がりにも期待
JALと中央大学が、社会・地域の発展とグルーバル人材の育成を目的に、連携協定を締結。JALは同校の様々な学生の視点を取り入れることで、観光業の広がりにもつなげていきたいとしています。
多様な価値観に対応できる人材を育成
JAL(日本航空)と中央大学は2018年6月14日(木)、人的・知的資源の交流と活用を図り、教育や研究などを通じて地域社会の発展とグルーバル人材の育成に寄与することを目的に、連携協定を締結しました。
JALと中央大学が連携協定を締結。写真はイメージ(2016年3月、恵 知仁撮影)。
中央大学多摩キャンパス(東京都八王子市)で行われた締結式では、JALの藤田直志代表取締役副社長と中央大学の福原紀彦学長が協定書に署名しました。
中央大学は、学生が現代社会の多様な価値観に対応していく力をいかに身に付けていくかを課題にしてきたといいます。
福原学長は、「早くから世界への舞台を切り開き、様々な国の人たちと接してきたJALの幅広い知見を学生たちに学んでもらいたい。そのことが多様な価値観や国内外の様々な問題に対応できるグローバルな人材育成につながる」として、今回の協定に期待を寄せています。
JALの藤田副社長は、提携を通じて社会や地域の持続的発展への貢献をしていきたいととのこと。他方、未知の分野への取り組みを課題としているなか、学生たちの視点を取り入れることで、観光業界に新たな広がりを作っていきたいともいいます。
「観光業はホテルや旅行代理店のビジネスと思われがちですが、いまはIT産業など様々な分野とのつながりが大切になっています。中央大学での講義や交流を通じて、いろいろな学部の学生さんたちに、自分たちの分野であればこういったことを観光業につなげていける、と教えていただけるのではないか。実学を重視する中央大学だからこそ、それができると思っています」(藤田副社長)
今後、環境や安全など様々なテーマを組み立てたJALによるリレー講座の開催や、ICT(情報通信技術)を活用した観光商法のシステム作り、JALが振興するスポーツ・パラスポーツを大学施設で行うなど、連携して人材育成や研究、地域社会の発展に努めていくとしています。