フェイスブックで悲痛な訴え

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日大アメフト部員の悪質タックルでケガを負った関西学院大学QBの父親の奥野康俊さん(52)が、真相解明に向けてフェイスブック上で悲痛な思いを告白した。

大阪市議だが、次回は「立候補いたしません」

「前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、可哀想でなりません。酷すぎます」

奥野さんは、フェイスブックで2018年5月24日朝、会見ですべてを話した日大の宮川泰介選手(20)をかばい、内田前監督らへのやり場のない怒りをぶつけた。

内田前監督は23日夜の会見で、ボールを目で追っていて、悪質タックルのシーンは見ていなかったと説明した。これに対し、奥野さんは、納得がいかない様子で、試合のビデオや写真を撮っていて、内田前監督の顔の向きなどが分かるようだったら、そのデータを提供してほしいと呼びかけた。

奥野さんは、大阪維新の会所属の大阪市議をしており、議員活動歴23年目のベテランだ。

しかし、残りの人生をかけて今回の問題に向き合うとして、19年春に予定されている市議選には「立候補いたしません」と明言した。

奥野さんが被害届を出したと21日に会見したときは、今回の問題を利用しようとしているのではとうがった見方も一部で出た。奥野さんは、こう言われるのが嫌だったとして、維新の会に出馬辞退を申し入れたとも報じられている。

日大前監督らの厳重処分を警察に求める意向

奥野康俊さんはまた、被害届や刑事告訴は、宮川泰介選手を含めないと受理できないと警察から回答があったことも明らかにした。

そして、「これでは、宮川くんが可愛そうすぎます」として、宮川選手の減刑と内田前監督、井上コーチに対する厳重処分を警察などに求める嘆願書を出したい考えを示した。署名用のフォームも作るとしている。

末尾では、「息子は大丈夫です。たくさんの激励のメールありがとうございます」と締め括っている。

この投稿に対し、ネット上では、奥野さんへのエールの声が続々寄せられている。「覚悟が見える。本気だね」「怒って当たり前だと思う」「刑事告訴して欲しい」といったものだ。

報道によると、関学大アメフト部は、日大側の再回答を受けた後の5月26日に会見を行う予定で、奥野さんもこの会見に同席するという。