第2打席でタイムリー二塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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打球速度にも地元記者は唖然「彼はほとんど毎回強打を放つ」

 エンゼルス大谷翔平投手は10日(日本時間11日)の本拠地ロッキーズ戦に「5番・DH」で先発出場し、3回の第2打席でタイムリー二塁打を放った。右中間への当たりは外野手の間を抜けなかったものの、快足を飛ばしてセカンドへ滑り込みセーフに。地元メディアによると、二塁到達8.07秒はエンゼルスの今季最速タイムとなったという。

 2回の第1打席は空振り三振に倒れていた大谷。しかし、エンゼルスはこの回キンズラーの2ランで先制し、3回にもアップトンのソロ弾で追加点。さらに、プホルスが二塁打を放ち、大谷に2死二塁の好機で打席が回ってきた。

 大谷はカウント1-1から右腕ベリオスのチェンジアップを捉え、痛烈な打球を右中間へ運ぶ。プホルスは二塁から激走で生還。打球は外野手の間を抜けず、深い守備位置をとっていた右翼のケプラーが抑えたものの、大谷は一気に二塁へ。スピードに乗ったまま滑り込み、タイムリーツーベースとした。

 地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は「打点を記録したオオタニの二塁打の打球初速は111マイル(約178.64キロ)だった。彼はほとんど毎回強打を放つ」とツイート。その打球の強烈さに感嘆している。

「オオタニは8.07秒で二塁に到達。エンゼルスの今シーズンこれまでで最速」

 さらに、MLB公式サイトのデビッド・アドラー記者はより詳細にレポートした。

「ショウヘイ・オオタニがホセ・べリオスから打点を記録する二塁打を放つ。初速111.4マイル(約179.28キロ)。スプリントスピードは秒速28.9フィート(約8.8メートル)」

「オオタニは8.07秒で二塁に到達した。その数字はエンゼルスの今シーズンこれまでで最速の二塁打となっている。(二塁到達タイムがそれを上回っている記録が確かに1つあるのだが…それにあたるのは、4月12日にオオタニが三塁打を放った際の、二塁到達時7.94秒である)」

 チームの“上位2つ”の記録を大谷が占めているという。まさに、驚異のスピードと言える。

 さらに、米メディア「ジ・アスレチック」やMLB公式サイトでも記事を書くアレックス・パターマン記者は「ショウヘイ・オオタニは68打席で9本の長打をこれまでに放っている。それは7.6打席に1本の割合での長打となる。ベーブ・ルースは7.8打席に1本の確率だった。ショウヘイ・オオタニは、ベーブ・ルースを凌ぐ割合で長打を打っている」「ショウヘイ・オオタニのキャリア通算長打率はテッド・ウィリアムスに匹敵し、キャリア通算出塁率はジョー・ディマジオに匹敵する」と、偉人たちの数字とも比較し、わずかなサンプルながらそれに匹敵する大谷の凄さを伝えている。

 あらためて大谷の能力の高さを印象づける一打となった。(Full-Count編集部)