ラファエル・ナダル、錦織圭【写真:Getty Images】

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錦織の次戦は相性の良いバルセロナオープン、2回戦に勝てばナダルとの再戦が濃厚

 男子テニスのモンテカルロ・マスターズは22日、シングルス決勝を行い、世界ランク22位の錦織圭(日清食品)は世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)に3-6、2-6でストレート負け。4大大会に次ぐ格付けの「マスターズ1000」初制覇はならなかったが、「赤土の帝王」へのリベンジのチャンスはすぐにやってきそうだ。ATP公式サイトが報じている。

 1時間33分の激闘の末にナダルに屈した錦織。だが、その復調ぶりには目覚しいものがある。

 記事では「ニューポート・ビーチとダラスでのATPチャレンジャーズでの公式戦復帰からわずか3か月、ケイ・ニシコリは今週のロレックス・モンテカルロ・マスターズでの躍進でテニス界に彼の能力を思い出させた」とレポート。昨季終盤に右手首の故障で長期離脱を余儀なくされた“エア・ケイ”の復活ぶりを評価している。

 錦織は今大会の初戦で世界ランク18位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)、準々決勝では4位のマリン・チリッチ(クロアチア)、準決勝では3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と強敵を次々に撃破した。

「今週は自分の自信に関して大きな助けになると思う。今週はいいプレーができた。(トップコンディションまで)あとちょっとだと思う」

「今週はいいプレーができた。あとちょっとだと思う」と自身も復調確信

 復活への自信を示した錦織のコメントも紹介されている。そして、今大会11度目の優勝を果たしたナダルに対するリベンジのチャンスがすぐに到来しそうだ。

「ニシコリはこれからバルセロナオープンに向かう。そこでは3回戦でナダルと再び戦う可能性がある」と、特集ではこの日開幕を迎えるバルセロナ・オープンで通算13度目の直接対決の可能性があるとしている。

 錦織にとってもバルセロナオープンは好相性を誇る大会だ。クレーコートで絶大な強さを誇るナダルはバルセロナで10度優勝を果たしているが、錦織も2014、15年大会で堂々の連覇、16年も準優勝している。

 記事では「2度のチャンピオンは2002年以来のスペイン人以外の優勝者となっている」とし、2002年に優勝したアルゼンチンのガストン・ガウディオ以来のクレー王国スペインの牙城を崩した男として紹介されている。

 錦織は2回戦から登場予定で、同42位の杉田祐一(三菱電機)と69位のギジェルモ・ガルシアロペス(スペイン)との勝者と対戦することになる。杉田が勝てば日本人対決にも注目が集まりそうだが、そこを突破すればナダルとの対戦が待っている可能性が高いのだ。

 錦織はナダルに対して通算で2勝10敗。2016年のリオデジャネイロ五輪銅メダル決定戦以来となる3勝目を挙げることができるだろうか。(THE ANSWER編集部)