大坂なおみ【写真:Getty Images】

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“氷の人形”と呼ばれたクリス・エバートさんは「壮観ね!」とツイート

 テニスのBNPパリバ・オープンは14日(日本時間15日)、女子シングルスの準々決勝で世界ランク44位・大坂なおみ(日清食品)が同5位のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に6-2、6-3でストレート勝ちを収めた。

 日本人で初となる、4大大会の次のカテゴリーに位置する「プレミア・マンダトリー」での4強進出という快挙を成し遂げた大坂の強さに、グランドスラム優勝18回を誇る女子テニス界のレジェンドが「ワオ! ナオミ、壮観ね!!!」と称賛。テニスファンも「未来のナンバーワンを目撃したかもしれない」と期待値を高めている。

 圧倒的な強さだった。第2セットのマッチポイント。プリスコバのサーブに対して、強烈なフォアハンドを一閃。ダウンザラインのリターンエースは、世界5位の実力者が反応できないほどの威力だった。

 日本人選手の今大会での4強入りは、1996年の伊達公子さん以来、22年ぶりの偉業となったが、わずか1時間18分で金星を手にした大坂の強さに女子テニス界のレジェンドが反応した。米スポーツネットワーク「ESPN」で解説者を務めるクリス・エバートさんだ。

日本の新星に米ファンも歓喜、「未来のナンバーワンを目撃したのかも」

 自身のツイッターで「ワオ! ナオミ・オオサカ、壮観ね!!!」と称賛。すると、テニスファンは続々とコメント欄で反応した。

「我々は未来のナンバーワン選手を目撃したのかもしれない。彼女はただただ素晴らしい」
「ライジングスターだ」
「彼女は優勝できるか?」
「ナオミは今年素晴らしい出だしだった。新しいコーチのサーシャ・ベイジンのおかげだね」
「彼女は本当にいいプレーだった。女子テニスの未来は力強く健康的だ」
「彼女とセレーナ・ウィリアムズの将来的な対決を見ることが、待ちきれない」
「あまりに簡単に成し遂げた」

 将来の世界ランク1位という声や、大坂が憧れる女王セレーナとの対戦を望む意見も出ていた。

 1970年代から89年まで活躍した女子テニス界のレジェンドで、エバートさんは今大会躍進する大坂を高く評価している。米メディアで「彼女はいつでも、とても楽しんでプレーできている。素晴らしい心と魂の持ち主でもある。ここ2年間で彼女はトップ10に入ってくると思うわ。間違いない」と太鼓判を押していた。

 美貌と冷静沈着なプレースタイルから「氷の人形」の異名で愛されたGS優勝18回を誇るレジェンドからも称賛された大坂。準決勝では世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦するが、インディアンウェルズを席巻する“ナオミ旋風”は勢力を増す一方のようだ。(THE ANSWER編集部)