三浦知良(写真:gettyimages)

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14日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、50歳にして横浜FCと契約を更新し、世界のメディアでも取り上げられた“キングカズ”、三浦知良の自主トレを取材した。

まだ日の出ていない暗い早朝から汗を流すカズは、「僕の年齢で20代の選手たちと戦うには、ある程度キツいことをやっていないとグラウンドに立てない」と、気温31℃の暑さの中でも自分を追い込んでいる。

12月からの自主トレは、着実に実を結びつつあるようだ。カズは練習後の回復力や体に感じる負荷が楽になっているとし、「3週間で効果がちょっとずつ出てきている」と、50歳にして疲れにくい体をつくりつつあると明かした。

これだけストイックなカズが、「常に刺激を受ける」というアスリートが、日米通算4358安打と世界記録を更新中の野球界のレジェンド、イチロー(44)だ。カズは「ずっと野球だけのために時間を割いている」イチローと比べ、「自分は甘い」とまで口にしている。

だがもちろん、カズ自身もサッカー界でリスペクトされる存在だ。先月のワールドカップ(W杯)組み合わせ抽選会に招待された際には、ロナウジーニョ(元ブラジル代表)やカルレス・プジョル(元スペイン代表)、ディディエ・ドログバ(元コートジボワール代表)、クラレンス・セードルフ(元オランダ代表)など、レジェンドたちとの食事会にも参加した。

その際、ロナウジーニョに日本でプレーする気がないか尋ねたカズは、「もう年だから」との答えに「38歳はまだまだ子供だぞ」と“反論”。自身が50歳だと明かすと、ロナウジーニョは「ウソだろ」と驚き、プジョルに至っては立ち上がってビールをついでくれたという。

さらに、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督と会ったときも、カズは悩みを打ち明けられている。同監督は日本の選手たちが本田圭佑や香川真司らに遠慮し、自分を出さないことに不満を抱き、「もっと自分を要求しないといけない」と、メンタル面を強調していたと明かした。

そのハリルホジッチ監督と日本代表に期待がかかるW杯が開催される今シーズンに向け、2月に51歳の誕生日を迎えるカズは、「W杯はみんなの夢であり憧れ。そこのレベルに少しでも近づけるように頑張りたい」と意気込んだ。