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高温多湿な季節に心配なのが "食材の傷み"。「腐らせてしまう前にとりあえず冷凍してしまえ!」という人も多いかもしれませんが、何でもまるごと冷凍庫に放り込むのはおすすめできません。というのは、食材によって冷凍に向き不向きがあるからです。

本格的に気温が上がる前に、冷凍OKな食材とNGな食材をおさらいしておきましょう。

トマト・もやしはOK

まずは冷凍OK食材から紹介します。下ゆでなどの準備をせず、まるごと冷凍が可能なのは、

・肉・ソーセージ
・食パン・ロールパン
・枝豆・グリンピース
・納豆
・ニンニク
・トマト
・ホウレンソウ
・もやし

 

など。特に梅雨以降、買ってきたら食べる分だけ残して冷凍庫にINすべきなのは、パン類。数日放置しただけでカビが発生してしまうので、すぐに冷凍してしまいましょう。食パンは一斤まるごと冷凍すると食べる分だけ取り出すのが難しくなるので、小分けしておくと便利。食べるときは、そのままトースターに投入してください。電子レンジなどで解凍してしまうと水分が出て「ベチョッ」としてしまうので、注意。

 

また、意外にまるごと冷凍可能なのが納豆とニンニクです。気づいたら賞味期限が切れていたり、芽が出てしまったりしやすい食材なので、購入してすぐに食べないなら早めに冷凍庫に入れておくのが正解です。このほか、トマトやホウレンソウもまるごと冷凍できます。ただ、トマトともやしは解凍後、少し食感が失われます。トマトはサラダなどの生食には向かないので、半解凍状態のシャリシャリ食感を楽しむか、スープなど煮込みにするのがおすすめ。もやしは炒めものやスープに入れて使いましょう。

反対に、冷凍すると本来の食感が著しく損なわれたり、食中毒の危険性があったりするNG食材は、

・コンニャク
・豆腐
・生卵
・牛乳

などです。特に生卵は殻付きのまま冷凍すると、サルモネラ菌による食中毒のおそれがあるので避けましょう。水分を多く含む豆腐・コンニャクは冷凍しても食べられないことはありませんが、本来の食感が失われスポンジのようになってしまうほか、牛乳は水っぽくなってしまいます。NG食材はこまめに買い出しに行き、賞味期限までに使い切りましょう。

一方、「まるごと」は厳しいですが、事前に加工したり、解凍後の使い方を工夫したりすれば、冷凍保存自体は可能な食材もあります。それが、

・レタス、キャベツなどの葉物
・キュウリ
・根菜(ジャガイモ、ニンジン)

などの野菜。レタスやキャベツは適当な大きさにカットして冷凍します。解凍後はしなっとしてしまうので、サラダなどには使えません。炒め物やスープなどに使いましょう。ニンジンは細かくカットして、事前に下ゆでしておくとスープなどにサッと入れて使うことができます。キュウリはスライスして冷凍し、解凍後は塩を振って酢の物やポテトサラダ、浅漬けに使いましょう。このほか、ジャガイモはマッシュポテトの状態にすれば、解凍後もおいしく食べられます。

 

せっかく手に入れた食材をうっかり腐らせてしまうことほど、もったいないことはありません。無駄なく使うため、冷凍保存を上手く利用しましょう!