有村架純は大丈夫?「朝ドラヒロイン」明と暗の分かれ道

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 新興宗教「幸福の科学」へ出家した清水富美加(22)は『まれ』(2015年春)で土屋太鳳(22)の友人役としてブレイクした朝ドラ女優だった。

「朝ドラはギャラが格安なうえに拘束時間が長い、本来は“ブラック番組”。とはいえ、幅広い世代から国民的人気が見込まれるゆえ、オーディションには例年2500通もの応募が殺到する」(民放関係者)

「国民的人気女優」へのスタートラインともいえる朝ドラヒロインの今をリサーチしてみると、その後の「明」と「暗」を分ける「5つの分かれ道」があった――。

(1)ギャラや待遇で所属事務所とモメない

「最悪なのが、事務所に育ててもらった恩義を忘れて、ギャラや待遇の面でモメて、ケンカ別れして独立するパターン。裏切り者は仕事を干され“芸能村”では生きていけない。出家の際、元所属事務所への不信感を著書で赤裸々に暴露した清水さんの今後の芸能活動は厳しいと言わざるをえない」(テレビ関係者)

 近年ではのんこと能年玲奈(23)が記憶に新しい。『あまちゃん』(2013年春)の2年後、今回の清水と同じく、「月収5万円」と不遇を訴えて独立トラブルを起こした。独立後はアニメ映画『この世界の片隅に』の声優以外、女優業で大きな仕事はない。

『おひさま』(2011年春)の井上真央(30)は、大河『花燃ゆ』(2015年)でも主役を射止めた“NHK御用達女優”。同じく朝ドラヒロイン女優・松嶋菜々子(43)らが在籍する事務所に所属していたが、昨秋独立。岸部一徳(70)の個人事務所へ移籍した。

「元事務所には局に圧力をかける力はないが、『口うるさいステージママ』とも評される井上の母親が足を引っ張っているようだ。独立の理由は“2000万円プラスα”という年間ギャラの増額を井上母娘が要求するも却下されたからだそうだ。岸部さんでさえ一人で電車移動するくらい現在の事務所はスタッフ不足。母親がマネージャーのように口出しする機会が増えたら井上の活動に悪影響が出そうだ」(芸能関係者)

 私生活では結婚間近だった交際10年の恋人・嵐の松本潤(33)の二股疑惑を昨年末、文春砲がスクープ。公私ともにピンチだ。

(2)女優業と女の幸せのバランスは慎重に

 絶頂期の2015年、山本耕史(40)と交際0日婚した『梅ちゃん先生』(2012年春)の堀北真希(28)。2月末、公式サイト上の直筆メッセージで突然、“引退発表”したが、事務所社長との“決別”が原因だという。

「事務所の稼ぎ頭の堀北に少しでも仕事をしてほしかった社長は、せめて年間でCMと連ドラ1本ずつでも、と譲歩案を出したが、『憧れの女性は山口百恵さん』という堀北は一切受け入れなかった。

 また、本来なら事務所が第一子出産を発表すべきところを、昨年末、山本の親友の香取慎吾(40)にテレビの生放送で先にしゃべられ、事務所の面子は丸つぶれ。今後、堀北が翻意して芸能界復帰を望んでも、スムーズにはいかないだろう」(前出・広告関係者)

(3)朝ドラ直後の作品選びは特に慎重に

 大事なのは朝ドラ出演後の次回作。夏菜(27)はコケた。「『純と愛』は遊川和彦氏の難しい脚本も災いして酷評。直後の『ダブルス〜二人の刑事』(テレ朝系)もヒットせず今も連ドラ主演がない」(民放関係者)。

 昨年のキス写真流出も逆風だ。

「『ごちそうさん』(2013年秋)の杏さんは『花咲舞が黙ってない』(日テレ系)も大ヒット。トップ女優として確固たる地位を獲得しました」(芸能レポーター・長谷川まさ子さん)

(4)女優としてイメチェンに成功できるか

「朝ドラのイメージだけで一生安泰なのは、“『おしん』(1983年)の子役”の肩書を持つ小林綾子(44)。そのほかの女優はイメチェンに成功しないと朝ドラが芸能活動のピークになる恐れがある」(前出・民放関係者)

 成功例の一人が、石原さとみ(30)だ。

「ぶりっ子ながらも誰からも嫌われないのは天性。朝ドラヒロイン史上、老若男女の好感度No.1です」(前出・長谷川さん)

■「朝ドラ女優」の重圧で、“自爆”する危険性も…

『ひまわり』(1996年春)の松嶋菜々子、『走らんか!』(1995年秋)の菅野美穂(39)、『あすか』(1999年秋)の竹内結子(36)も、すでに朝ドラのイメージから完全脱却。

「この3人はゴールデン帯のドラマや映画、CM業界で今も最前線に君臨するアラフォーの3大女優だ。松嶋さんの連ドラ1話の推定ギャラは、最高クラスの300万円。現在放送中の朝ドラ『べっぴんさん』にヒロインの母役で出演する菅野さんはコスメやビールなど優良CM出演もあり、推定年収は1億円。竹内さんは月9『プライド』(2004年)、今年は『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)のヒロイン出演で“キムタク共演女優”の地位を確立した」(前出・広告関係者)

(5)プレッシャーを感じても“自爆”しない

「全国民に注目されるヒロインのストレスや重圧たるや相当なもの。耐えきれず“自爆”したのが、『私の青空』(2000年春)の田畑智子(36)、『すずらん』(1999年春)の遠野なぎこ(37)、『心はいつもラムネ色』(1984年秋)の藤谷美和子(54)の3人です」(前出・テレビ関係者)

 田畑は2015年11月の早朝、恋人・岡田義徳(40)のマンションから救急搬送された自殺未遂騒動で世間を賑わせた。「別れ話が原因のトラブルといわれている。今も岡田と半同棲中だが、彼女の仕事は激減した」(ワイドショー関係者)

 過食嘔吐や強迫性障害の持病を公表した遠野はバツ2。再婚生活はわずか55日間で「芸能人スピード離婚1位」記録を持つ。

「現在の仕事はバラエティ番組中心に。一昨年、20分3000円で女性限定の電話悩み相談を始めたが、現在は休止中」(前出同)

 デビュー曲『愛が生まれた日』が大ヒットし『紅白』にも出場した元祖「プッツン女優」の藤谷だが、今はそれどころではない。

「2005年に演出家の岡村俊一氏と結婚し、芸能活動を事実上、引退。2012年に一部週刊誌が小田原市内の自宅付近での徘徊や野良猫への水撒きなどの“奇行”を報じた。当時、岡村氏がマスコミ各社に報道自粛要請のファクスを送るほど、症状は悪化。復帰は大変厳しい」(前出・スポーツ紙記者)

 逆に大竹しのぶ(59)は“自爆”のピンチをチャンスに変えた。著名人との不倫は断罪されるどころか芸の肥やしに――。

「清純派として『水色の時』(1975年春)で鮮烈デビューした大竹さんが、いまや日本を代表する演技派大女優に。その理由のひとつは、元恋人とモメていないから。今でも劇作家の野田秀樹さん(61)演出の舞台で主役を演じ、十八代目・中村勘三郎さんの葬儀では弔辞を述べました。恋をするたびに演技に磨きがかかる。すべてを栄養にする元祖“魔性の女”です」(前出・長谷川さん)

「ヒロインより準主役が売れる」説があるが、最新作『ひよっこ』の有村架純(24)も『あまちゃん』から急成長。だが、清水がその定説を崩した。有村はこの5つの道、うまく通れるか!?

(増刊FLASHダイアモンド2017年4月28日号)