美容師が教える!「切れ毛」の原因と対策
頭の上でピョンピョン跳び出す毛、毛先が途中で切れてしまう。いわゆる切れ毛を見つけると気分は落ち込みますよね。美髪になるためには切れ毛は避けたいものです。ところでどうして切れ毛になってしまうのでしょうか?
そこで今回は現役美容師の筆者が切れ毛の原因と対策についてお話ししたいと思います。
髪の毛が横に裂けてしまうのが”切れ毛”縦に裂けてしまうのが”枝毛”“切れ毛”と“枝毛”は似てるようで違います。
違いはそれぞれの状態にあります。途中で縦に裂けてしまっているものが枝毛です。先端から裂けてしまっているものもあれば、枝のように分かれて裂けてしまうものがあります。
切れ毛は途中で横に切れてしまっている髪の毛のことです。途中で髪の毛が無くなっているのですから見た目にも大きく響いてしまいます。特にロングヘアの方は目立って気になりますよね。
切れ毛の原因と対策では、切れ毛の原因についてご説明いたします。美容面での原因は大きく分けて以下の3つになります。
(1)静電気
髪には電気を溜める性質があり、髪の毛に静電気が帯電しためてしまうと、髪の毛に刺激を与えダメージすることになるので切れ毛の原因になってしまいます。
■静電気対策
すばりブラッシングです。ブラッシングといってもブラシの種類がとても重要です。静電気対策に有効なブラシは”木製のブラシ”または”金属のブラシ”です。
ブラシでとかすことにより髪の毛に溜まった静電気が放電してくれます。木製ブラシは100円ショップでも売っているので費用もほとんどかかりませんので、オススメです。
(2)過度なダメージ
髪にはキューティクルがあるのはご存知かと思いますが、キューティクルは紫外線などの刺激から髪を守ってくれています。しかし、髪にダメージを受けると、キューティクルが剥がれ髪に必要な成分が失われてしまいます。
髪の内部から成分が出てしまうと、髪がもろくなり切れ毛の原因となります。
■ダメージ対策
過度なヘアカラーやパーマは控えること。また、寝る前はしっかりと髪の毛を乾かして、トリートメントなどの保湿やヘアケアを怠らないこと。すでに切れ毛で悩んでいる方はホームカラーは厳禁です。
(3)ブローやアイロンなどによる”引っ張り”
前髪などが切れ毛になっている方は、ブローなどの際に髪を強く引っ張っている可能性があります。もともと生え際の髪は細く切れやすいのです。そこに、強い力で引っ張りを加えれば簡単に切れてしまいます。
また、クセを直そうとして強くブラッシングをしたり、アイロンで強く伸ばすのも切れ毛の原因になってしまうので注意が必要です。
■引っ張り対策
ブローやアイロンなどは強い力は必要ありません。いつもより弱めでやってみて、伸びが悪い場合は温度を下げて回数を増やしましょう。また、クセを直すのには髪の根元を一度濡らしてドライヤーをかけることをオススメします。
もし切れ毛になってしまったら切れ毛になってしまった髪は元には戻らず、伸びるまで待つしかありません。ドライヤーで髪を押さえたり、スプレーなどのスタイリング剤で潰しながら気長に伸ばしていきましょう。
切れ毛になってしまった髪を伸ばすには時間がかかります。一番は切れ毛にならないように髪を大切にすることです。普段のヘアケアやブラシの仕方を見直せば、切れ毛になる可能性はぐっと減るでしょう。
いかがでしたか? 髪を大切にしていつまでも美しい髪をキープしましょうね。
【画像】
※ puhhha / shutterstock
【筆者略歴】
小泉 順一朗
美髪をテーマにお客様が本当の笑顔になるようにカウンセリングからお店作りをしている。普段のスタイリング等をラインなどでアフターフォローもしている。また、働く女性を支援し雇用面でも積極的にママさんを雇用している。