主に木造建築を住居としてきた日本人は、木材加工の高い技術を誇っている。いざとなれば、釘やかすがいがなくても、複雑に加工した木を組み合わせるだけで建物を造ることだって可能なのだ。ほぞ組みの技術自体は中国から伝わったとされるが、日本人による発展ぶりには「中国人もびっくり」なようである。(イメージ写真提供:123RF)

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 主に木造建築を住居としてきた日本人は、木材加工の高い技術を誇っている。いざとなれば、釘やかすがいがなくても、複雑に加工した木を組み合わせるだけで建物を造ることだって可能なのだ。ほぞ組みの技術自体は中国から伝わったとされるが、日本人による発展ぶりには「中国人もびっくり」なようである。

 中国メディア・今日頭条は10日、「中国人が発明したほぞ組みなのに、日本人によって大いに発揚された」とする記事を掲載した。記事は、数百年前に中国から日本に伝来したほぞ組みの技術が「日本の職人たちによって、一日、また、一日と複雑な組み合わせが編み出されたことで、西洋人には日本独特の木材美学として映っている」と説明した。中華文明による偉大な発明であるのに、「本家」の中国人ではなく、日本人が世界的に有名したことが口惜しいようだ。

 記事はそのうえで、このほどある日本人がツイッター上に、知りうる限りのありとあらゆるほぞ組みの形を3D映像化したものを次々を紹介しており、世界各地の人びとから注目を集めていると伝えた。ツイッター上に投稿されたほぞ組みのパターンは80種にのぼると解説すると同時に、「今これらの方法を用いようとすれば非常に高価になるが、デジタル制御加工技術、3Dプリント技術が進歩するにつれて、将来的には手の届く費用でできるようになるだろう」と評した。

 紹介されたツイートの映像を見ると、それぞれがいかに複雑な接続方法であるか、精度の高い技術でないと実現が難しい技術であるかがよく分かる。一方の木を別の面に変えてもピッタリ嵌まるというのは驚きだ。日本人の技術力の高さを示すコンテンツの1つとして、中国国内でも注目されそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)