クレジットカードの「還元率」どれが一番おトク?

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仕事で、プライベートで、クレジットカード(クレカ)を利用するのは当たり前となっている。

クレカを利用する理由としては、現金が不必要で手軽であることが挙げられるが、利用ポイントが付与されるというメリットも見逃せない。カードで決済すればポイントが付与され、ギフト券などに交換できる。分割払いやリボ払いにしなければ手数料もかからないのだから利用しない手はない。現金で払うのは損、といってもいい。

おトク度は、カードによって異なる。娯楽施設などの優待といった付帯サービスもあるが、最大、かつ唯一といってもいい利点は、「還元率」だ。還元率とは、利用額の何%が還元されるかを示すもので、還元率が高いほどお得となる。

いくらの利用で何ポイント付くか、また1ポイントにどのくらいの価値があるかによって還元率が異なる。たとえば1000円で1ポイントたまり、1ポイントの価値が10円のカードなら、1000円利用=10円還元で、還元率は1%となる。

カード会社が還元率を公表している例は少ないが、利用しているカードの還元率はぜひ知っておきたい。弊社の公式サイト「ポイ探」でも、付与率など、計算に必要な情報を提供している。

現在、多くのカードの還元率は0.5%。たとえば「三井住友VISAカード」は、1000円利用で5円還元される。年間200万円使えば、1万円の還元が受けられる計算になるが、これではまだまだ足りない。さらに還元率の高いカードを挙げておこう。

現在、最も還元率が高いのは「リクルートカードプラス」で、還元率は2%。年間200万円利用なら、還元される額は4万円に一気に増える。2160円の年会費がかかるが、十分ペイできるお得度だ。

2%というのは断トツの還元率で、カード会社がこの水準を提供するのは不可能と考えられる。リクルート側に「じゃらん」など、自社サービスの利用を増やす、宣伝効果を得る、といった狙いがあるからこその還元率といえる。

ポイントは2015年11月24日から「ポンタ」ポイントとなり、ローソン、ゲオ、昭和シェル石油などで利用できる。JALのマイルにも交換でき、4万ポンタポイントが2万マイルになる(この場合、還元率は1%になるが、マイルをためるには有利なレートといえる)。

もっと幅広く使えるポイントがいいという人には、「漢方スタイルクラブカード」「REX CARD」が候補になる。還元率は1.5%で、一般的なカードの3倍(2015年11月請求分まで1.75%)。ポイントは、カードの利用代金の支払いに引き当てることができるため、無駄なく、合理的にポイントを活用できるのが大きな利点だ。いずれも2年目から年会費がかかり、漢方スタイルは1620円、REXは2700円(年間50万円以上利用で翌年度無料)だが、利用額が多ければ十分元がとれる。漢方スタイルには一定額の利用でボーナスポイントも付き、年12万円以上の利用ならREXより得になる。

公共料金など、あらゆる支払いをカード払いにすれば、年間200万円程度はそう多い金額でもない。夫婦で家族カードを作り、メインカードとして利用するといい。年会費432円で家族カードが持てる(REXは年間50万円以上利用で翌年度家族カードも無料)。

労せず得する方法として、紹介した3枚への切り替えを検討してはどうか。

(ポイントマスター 菊地崇仁 構成=高橋晴美)