今年きてるのは「魚系ビストロ」!都内人気の魚ビストロ6選

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新たな潮流とも言うべきか?! 鮮度抜群&個性溢れる”魚特化の店”に注目が集まっている昨今。
まさに、確固たる地位を築きつつある、実力派の魚介系ビストロが続々登場。
肉を食べずとも、充分に満たされてしまう、とっておきの6軒をご紹介!

人と人との繋がりで完成する魚介のひと皿『アタ』

船をモチーフにした店内は、キャビンをイメージしたカウンター席と、ワイワイ騒いでほしいというデッキのテーブル席で構成。黒板には、ズラリと魚介尽くしのメニューが並ぶ。そのなかのひとつ、「テット・ド・フロマグロ」。フレンチの「テット・ド・フロマージュ」をもじったものだろうか?

「実は、八丈島の漁師さんに教えてもらったメニューなんですよ。まぐろの下顎を蒸してごらんって。コラーゲンたっぷりなので、ゼリー寄せのように固まります。パン粉をまぶしてこんがり焼いたら、ミネストローネとあわせて……」と料理への愛情たっぷりに語る掛川哲司シェフ。

他にも、「〆鯖ツァネラ」は、イタリアン・トスカーナの定番サラダ「パンツァネラ」からヒントを得たものだそう。営業時間中の夜7時頃、店の前にトラックが到着。その日に獲れた魚を漁師自らが掛川氏に手渡しに来るのだ。旨い料理が出てこない訳がない。足繁く通うリピーターが多いのにも頷ける。

料理、ワイン、空間で“海”を表現
『Fresh Seafood Bistro SARU』

恵比寿3丁目に店を構える『SARU』が、2014年2号店をオープン。青と白の爽やかなテントが風に揺らぐテラス席を横目に店内に入ると、カウンターには敷き詰められた氷の中から魚介類が顔を覗かせている。メニューの6〜7割を魚介類が占め、肉料理は3品のみ。

豊富なメニューに目移りしてしまうが、なかでも押さえておきたいのは、マグロのテールステーキ。目の前でタジン鍋の蓋が開けられ、ふわ〜っとほのかな燻製の香りが漂う。山葵のタップナードソースを添えれば、また格別な変化が楽しめる。

ソムリエの加納賢俊氏によるワインは、料理との相性を考慮し、海の近くで生産されているものをセレクト。それら全てをグラスとカラフェで供する。

フレンチだけど肉がない魚特化の店
『アビス』

肉食女子全盛期の昨今だが、たまには“休肉日”と称し、こんな店に誘ってみてはいかがだろう。

くしくも魚ビストロや魚バルなど魚介に特化した店が目下大人気だが、そのなかでもフレンチで、魚のみのコースは異色といえる。

あの『restaurant Quintessence』で修行した目黒浩太郎シェフが魚に惚れたのはマルセイユでのこと。

三ツ星レストラン『Le Petit Nice Passédat』で感銘を受けて以来、魚料理は目黒シェフにとって揺るぎないテーマとなり、2015年春、ようやく待望の独立を果たした。

アミューズからメインディッシュまで魚を主役にしたスタイルを貫き、なかでもスープ・ド・ポワソンは、自身が修得した知識や技法をベースに、各々の魚介の複雑な旨味が緻密に構築され、直截的なスパイスが彩るスペシャリテにふさわしい一皿。

ヘルシーかつインパクトのある魚のコースは肉食女子にとっても異食だろうから、きっと喜ばれるはずだ。

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カジュアルに贅沢な魚卵三昧を
『シーフードビストロ 魚卵ハウス Eni』

イクラ、キャビア、数の子、カラスミetc.普段なら料理にほんの少量だけ添えられ、高級食材として扱われることの多い魚卵が主役の専門店。

中目黒の本店同様、オマールエビやカニ、牡蠣を使ったメニューも豊富にそろえる。リーズナブルな価格設定に、オーダーし過ぎぬようご注意を。

朝獲れの新鮮さを重視した仕入れ
『BISTRO SANGENJAYA魚labo』

「天然真鯛/カルパッチョ、グリル」など、メニューを捲ると、各地から取り寄せられた鮮魚の名前と最適な調理方法が並ぶ。ブランドや産地ではなく、何よりも新鮮さを優先するのが仕入れの基準だ。

客席に箸がセッティングされているのは、気軽に通って欲しいという思いを込めて。

“津軽海峡本鮪”の希少部位に舌鼓
『CANTINA VINI E TUTTI』

葡萄色の暖簾を掲げているのは、ワインを楽しむ小料理屋のような一軒として愛されたいから。シェフではなく板さん、ソムリエではなく女将がもてなしてくれる。

『青森飯田商店』から取り寄せる、津軽海峡の本鮪を使った自慢のメニューは、その旨みの詰まった濃厚な味わいに酒が進む。