YouTubeチャンネル「萌々 地歴インフラ調査ch【ずんだもん解説】」で「【狂気の密度】なぜ庄内平野だけ皇大神社が異常密集しているのか? 前編」を公開した。動画では、山形県庄内平野に伊勢神宮系の「皇大神社」が異常密集している理由を、地理や歴史、インフラの観点から解説している。

庄内平野には、全国にある皇大神社の半数以上が密集する。その背景として動画では、江戸時代の新田開発を挙げた。泥沼だった庄内平野を次男や三男たちが命がけで開拓し、新たな村の心の拠り所として共通の氏神を必要としていた。

そこに影響を与えたのが、庄内藩主の酒井氏と伊勢神宮の営業マンである「御師」、そして北前船である。徳川四天王の筆頭である酒井家は伊勢信仰を強力に推進した。さらにお伊勢参りが一生に一度のエンタメだった時代、北前船の航路を通じて御師が酒田港へ直接流入し、伊勢の文化を持ち込んだ。その結果、絶大なブランド力を持つ「皇大神社」の名前が各集落の氏神として一斉に採用された。「現代的に例えるなら神社のフランチャイズ・大量出店計画」と評し、北海道のコンビニ「セイコーマート」が海路を活用して茨城県に多数出店している現象と比較して分かりやすく説明した。

さらに、神社の機能についても言及。本来、微高地に建てられる神社は水害時の避難所や消防団の拠点、常緑広葉樹による防火林としての「防災インフラ」の役割を担う。しかし、日本海からの強烈な塩害や砂嵐を受ける庄内平野では、防風林として燃えやすい松しか育たなかった。そのため、火災リスクを相殺するべく、火伏せの神である「古峯神社」を併せて祀るという、過酷な環境ならではの工夫が紹介された。

庄内平野の皇大神社密集の裏には、過酷な自然環境に挑んだ先人たちのフロンティアスピリットと、高度なインフラ戦略が隠されていた。身近な神社の存在意義を歴史とインフラの視点から紐解いている。

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