アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞したつげ義春(写真:Abaca/アフロ)漫画家のつげ義春は、1960代に入っても細々と漫画を描き続けたが、しだいに娯楽作品を描くのを苦痛に感じるようになっていた。しかし出版社側からは時代物や推理物、そして新たに人気となって来たSFを描くよう求められ、さらには白土三平やさいとう・たかを、佐藤まさあきといった人気漫画家の絵柄を真似るようにも求められた。つげもできるだけ