自民党総裁選(27日投開票)で最大の焦点となった派閥裏金事件に関し、9候補は「裏金議員」の支持も得る思惑から、軒並み真相究明には後ろ向きだ。過去にふたをしたまま、今後の対策として「政策活動費の廃止」などを唱えるが、実効性は不透明。早期の衆院解散での「けじめ」を強調する声もあり、一刻も早い幕引きを期待する本音が透ける。「総裁が代わったから全てひっくり返すことは独裁だ」。高市早苗経済安全保障担当相