この夏、ジュニア野球の現場で大きな「教材」になるワンプレーがあった。7月19日、山日YBS球場で行なわれた山梨大会準々決勝・日本航空対帝京三。9回裏、1対1の同点で二死満塁の場面。日本航空の中西海月(みづき)がセンター前に抜けるヒット性の打球を放った。三塁走者がホームベースを踏み、歓喜に沸く日本航空の選手たち。一方、帝京三の選手のなかにはグラウンドに手をついてうなだれる者もいた。誰がどう見ても「