8月5日、パリ南アリーナ。パリオリンピック男子バレーボールの準々決勝イタリア戦、西田有志(24歳)は全力でおどけているように見えた。彼は道化師にもなれる。先発選手の名前が呼ばれ、コートに出ていく。それぞれの日本人選手は少し笑顔を浮かべていたり、やや真剣な面持ちだったりする。そしてハイタッチするのだが、様子はそこまで変わらない。しかし、西田はミドルブロッカーの山内晶大と大きく体を揺らしながらハイ