皇居東御苑の皇居三の丸尚蔵館で、「いきもの賞玩(しょうがん)」が始まりました。水の中の魚、草むらに潜む昆虫、野山をかける小動物――そうした小さな生き物を象った工芸品や絵画、書跡などを紹介するこの展覧会には、生き物の生命感をいかに瑞々しく描写するかにこだわった伊藤若冲の国宝《動植綵絵》から、ガチョウと昆虫を描いた作品が登場するなど、名品が多数おめみえしています。そのもののよさを楽しむ、という意味をもつ