石川県珠洲市でくみ上げた海水を砂地にまく真酒谷淳志さん(29)。作業を見詰めるのは、400年以上続く「揚げ浜式」製塩の技術を守る「珠洲製塩」社長の山岸順一さん(88)だ。能登半島地震から半年を迎える中、若手とベテランの塩作りにも力が入る。入社2年目の真酒谷さんは、社員10人が働く山岸さんの会社で最年少。力仕事から商品の販売もこなし、先輩社員からも頼りにされる。元日の地震発生時、工場は倒壊こそ