58歳で末期がんと診断され、その後肝臓転移を3度、心不全にもなった。“病気をやっつけようとか、どうにかして長生きしようというより自分の好きなように余生を生きていこう”と過ごしてきたという。「当時のすい臓がんの5年生存率は7%。東大に受かるより難しいのに生き残ったんだからたいしたものだよね」と笑う。がん患者らしくないといわれるこの底抜けの明るさはどこからくるのか。そしていまだ衰えない好奇心の源とは?【