北朝鮮の社会安全省(警察庁)は2020年8月、国境から1〜2キロの幅の緩衝地帯を設定し、許可なく近づけば人も動物も無条件で銃撃するとの布告を下した。これは、新型コロナウイルスの国内流入防止に神経を尖らせている金正恩総書記の指示に基づくものだ。2021年1月の朝鮮労働党第8回大会の期間中に、平安北道(ピョンアンブクト)の国境では、脱北または密輸を行おうとした3人が死亡し2人が負傷するなど、銃撃される人が相次いでい