国が訴えられた訴訟などを担当する東京地裁行政部の裁判長が、法務省訟務局長に異動となった。国側の代理人として訴訟活動をおこなう「訟務検事」が所属する組織のトップだ。弁護士有志から「裁判の公正に悪影響を及ぼす」とする抗議書が最高裁に提出されるなど、批判の声が高まっている。こうした人事はなぜおこなわれるのか。裁判の公正が害されることはないのだろうか。裁判官の人事に詳しい、明治大学の西川伸一教授に聞いた。