今年4月、山口県阿武町が住民男性に4630万円を誤振り込みし、その後、受け取った男性が決済代行業者の口座に振り替え、電子計算機使用詐欺罪に問われた事件の初公判が10月5日、山口地裁(小松本卓裁判官)であった。田口翔被告人はこの日、「今、当たり前の生活ができていることに感謝しています」と語った。その発言の背景を探る。(裁判ライター・普通)●傍聴券を求める人々の思い事件の関心の高さから、この公判は傍聴券が配布