「東電の株主代表訴訟の判決で、原発の法廷闘争における潮目が変わりました」福島第一原発の事故が起きるはるか前から、数々の脱原発運動を牽引してきた弁護士・河合弘之さんは力を込めた。河合さんの言う判決とは、合計13兆円という巨額の支払いを東京電力の旧経営陣らに命じた2022年7月13日の東京地裁判決のこと。金額の大きさゆえに世論は騒然とした。賠償金の支払いを命じられたのは勝俣恒久・元会長以下4名の東電元役員だ。果