洞窟。ライトがなければ何も見えないような暗い空間。進んでゆく道の先に何があるのかは誰も知らない。生涯忘れられないような絶景が待ち受けていることもあれば、死に直結するような事故が起こることもある。一方から見ればロマンが溢れ、また一方から見れば恐怖の世界。そんな洞窟の探検に人生を捧げた男がいる。吉田勝次氏だ。吉田氏にとっての初の洞窟探検は28歳のとき。もともと暗いところは苦手だったが、洞窟探検サークルの