毎日、鏡で目にする自分の顔。しかしよく考えると、なぜ私たちには「顔」があるのだろう──。太古の生物の体の最先端に、餌を効率よく食べるために「口」ができたときに、顔の歴史は幕を開けたという。人類進化研究の第一人者・馬場悠男氏の著書『「顔」の進化あなたの顔はどこからきたのか』(講談社ブルーバックス)では、ヒトや動物の顔の歴史を振り返りながら、顔がもつ深い「意味」を解き明かしている。本稿では同書の