おうし座の方向およそ6500光年先にある「かに星雲」(Crab Nebula、M1)は、1054年に観測された超新星の残骸であり、パルサーから吹き出たパルサー風が超新星残骸と衝突することで輝くパルサー星雲(またはパルサー風星雲)の一つでもあります。ひものようなフィラメント構造が複雑に絡み合う「かに星雲」の中心には超新星爆発にともない誕生した「かにパルサー」(Crab Pulsar、PSR B0531+21)と呼ばれるパルサーが存在しており、