16歳で迎えた父の死、「余命1か月」と宣告された姉の看取りを経て、在宅医療の道を切り拓いてきた秋山正子さん。そんな訪問看護のパイオニアが成し遂げたかったのは、がんと生きる人たち、その家族や友人までもが、安心して専門家に相談できる居場所づくり。病院でも自宅でもない、「第2のわが家」で、さまざまな声に今日も耳を傾ける。ひとりひとりの命と向き合い、共に考え、伴走するために。【写真】皇后雅子さまから“フロー