1990年代には映画になるなど大ブームとなったトイレの花子さん、00年代にはウェブサイトに書き込まれたひきこさんの怪談など、今も昔もさまざまな形で「怪異」が語り継がれている。いつの時代も、怖いもの見たさ、得体の知れないわからなさで、怪異は人の心を惹きつけるものだ。では、なぜ人は怪異を求めるのか。日本怪異の系譜と変遷など、日本の怪異について解説するのが『日本現代怪異辞典副読本』(朝里樹著、笠間書院刊)だ