平成の後半は「出版不況」という言葉をよく聞いた。事実、出版科学研究所の「日本の出版統計」によれば、書籍の推定販売額は1996年をピークに低落傾向が続いている(*1)。電子書籍の普及や書店数の減少など様々な変化が起きている中で、新たな潮流として注目を集めているのが、一人や少人数の仲間とともに、自分たちが面白いと思う本作りに邁進する「小さな出版社」の存在だ。そのワクワクするような個性的な本作りについては、