現代人の口の中は、大きな問題を抱えている。ヒトとして理想的な形のあごをもっている人はわずか7.1%。およそ9割以上の人はイヌ型、チンパンジー型と呼ぶべきあごであり、歯並びにも問題があるというこうしたあごや歯の変化は、実は、全身の健康にも影響を与える。そう警鐘を鳴らすのは、咬み合わせの名医と知られ、 『人は口から死んでいく──人生100年時代を健康に生きるコツ!』(自由国民社刊)の著者でもある安藤正之氏だ。