戦前の「国体」が天皇制を指すならば、戦後の「国体」は対米従属である――そんな衝撃的な主張をする、『国体論 菊と星条旗』が話題となっている。政治学者・白井聡さんは、本書において、戦前と戦後の「国体の歴史」を比較しながら、今の日本の危機的な状況を分析する。白井さんへのインタビュー後編では、アメリカと日本の関係、そして「国家理性」なき日本の行く先について話をうかがった。(聞き手・文:金井元貴)・インタビ