過激だから出版できないと言われ、映画化しても上映してくれる映画館がなかなかみつからなかったという問題作「木屋町DARUMA」。それでも、榊英雄がプロデューサー、監督を引き受け、遠藤憲一や寺島進が出演し、人間の業を迫真で演じて、引き込まれる。原作と脚本を手がけ、榊との共同プロデュースもつとめた丸野裕行は、暴力には報いがある、そういうことを描きたいと言い、あらゆる欲望が渦巻くそれは歌舞伎で描かれる因果応報の