「オーストリアの山田風太郎」ことレオ・ペルッツのデビュー作『第三の魔弾』(1915、前川道介訳)が、白水Uブックスから復刊された。この伝奇ロマンの舞台は大航海時代、16世紀前半のメキシコ中部、モンテスマ(モクテスマ2世、1466-1520)王治下末期のアステカ帝国だ。スペインの新大陸征服者エルナン(フェルナンド)・コルテス(1485-1547)は、着々とアステカ攻略の陣を敷きつつあった。濃いキャラてんこ盛りコルテスの征服計