4月から始まったTBSの日曜劇場『天皇の料理番』はいよいよ今夜、最終話を迎えます。明治末から昭和の戦後までを描く物語のスケールからすると1クールはいかにも短く(1980年に同じ原作で連続ドラマ化されたときは半年間の放送だったわけですし)、展開早すぎ!と思うことも少なからずありました。しかし一方では、そんな制約を、ディテールにこだわるなど丁寧な描写でカバーしていたとも思います。とくに7月5日放送の第11話