チリの小説家ホセ・ドノソ(1924-1996)が1978年に発表した長篇小説『別荘』(寺尾隆吉訳、現代企画室《ロス・クラシコス》第1巻)を、やっと読んだ。昨年8月に刊行されてからずっと気になっていたのだけど、11か月遅れでやっと読めた。第1回日本翻訳大賞候補作!寺尾隆吉訳×現代企画室刊という組み合わせでは、先般の第1回日本翻訳大賞(米光一成による授賞式報告はこちら)に本作とギジェルモ・カブレラ・インファンテ『TTTト