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ウイングアーク1stは3月26日、情報活用ダッシュボード「MotionBoard」の最新版「MotionBoard Ver.5.5」を発表した。同製品は、2015年5月13日より提供開始される。

MotionBoardは、さまざまなチャート表現により、企業システム内に蓄積された膨大な情報を可視化する情報活用ダッシュボード。同バージョンでは、インメモリによる大量データの超高速処理技術の向上に加え、地図機能の拡充や、高度な統計分析手法の搭載など、1,000を超える機能強化および改善が図られた。

主な特徴は以下のとおり。

○地図機能の強化

地図機能においては、新たに自社開発した完全リアルタイムGEOコーディングエンジンを搭載。これまでのGEOコーディング処理は時間がかかるものだったため、事前に住所情報を緯度経度情報に変換し、データベースなどに変換結果を格納しておく必要があったが、同エンジンを搭載したことにより、10万件のデータを0.3秒ほどで処理できるようになった。ユーザーは事前にデータ加工をすることなく、手持ちの住所情報やIPアドレスを画面上で指定するだけで、丁目番地レベルで地図上に可視化することができる。同社によると、BI製品としては世界初となる機能だという。

○高度な統計分析手法の搭載

Ver. 5.0から採用されたインメモリ技術の高速性を活かし、演算量が多いためにRDBなどでは難しかった、一緒に購入される頻度の高い組み合わせを示す「バスケット分析」や、商品を購入した消費者が再び同一商品を購入するかどうかを調べる「トライアル・リピート分析」などの高度な分析機能が追加された。これらの分析は、マウス操作のみで行うことが可能だ。

○クラウドと社内データをつなぐ「MotionBoard Bridge Service」

オプション機能として提供される「MotionBoard Bridge Service」では、データをクラウドに上げることなく、社内の各種データベースの情報を活用できる。たとえば、MotionBoardをクラウド上に構築し、データベースはオンプレミスに、各種ファイルはクラウドストレージに存在するといった環境において、VPNや専用線を使用することなくデータを活用することが可能となる。ポート開放などの技術的な設定や、高度な専門知識を必要とすることなく、簡単に導入できるのが特徴だ。

同社代表取締役社長CEO 内野弘幸氏は「同ツールを導入したことで、業務効率が上がるだけでなく、業績が向上したという声もある。MotionBoard Ver.5.0を発表した2014年度は、累積契約社数対前年比平均176%の成長を見せた。MotionBoard Ver. 5.5を発売することで、この流れを加速していきたい。」と述べた。同社は、今後の海外展開として、BIツールのニーズが高まりつつある中国市場の開拓強化も進めていくという。