ふたりの指輪にNFCを内蔵したら愛が深まるかも
これまでにもFUTURUSではアクセサリー型のウェアラブルデバイスを幾つか紹介してきた。
それらはいずれもスタートアップ企業による、IT側からのアプローチだった。
しかし今回紹介するのは、ジュエリーブランド「CORE JEWELS(コアジュエルス)」が展開する「“one” COLLECTION」という、本格的なジュエリーのラインナップにITが取り込まれた製品だ。
「CORE JEWELS」は世界で初めてブラックダイヤモンドをメインストーンに採用するといった革新的なジュエリーを展開してきたブランドだが、今回展開する「“one” COLLECTION」はダイヤモンドジュエリーに世界で初めてNFCを搭載した。
このNFC搭載のジュエリーによって、恋人同士、夫婦、家族間などのための、閉ざされたSNSとも言える「one-Time of Love-」という少々面映ゆい名称のサービスを利用できる。
ジュエリーと想い出を共有する
NFCは近距離無線通信(Near Field Communication)の略で、国際標準規格の通信技術だ。おサイフケータイやSuica、PASMOといった交通系カードに採用されている技術である。
つまりNFC内蔵のジュエリーである「one」を持つ恋人同士、夫婦、家族などに、所有者だけがアクセスできる「one-Time of Love-」というサイトが提供される。
この「one-Time of Love-」で二人だけの、あるいは家族だけの文章や写真、動画をシェアすることができる。
「one」はダイヤモンドをあしらった本格的なジュエリーなので、例えば婚約指輪として二人が持ち合えば、絆のシンボルであるジュエリーと共に、デジタル化された二人の想い出やこれから想い出に変わっていくであろう記録も共有できるという、ロマンチックなジュエリーということなのだ。
このジュエリーに内蔵されたNFCを利用するには、現在のところパソコンなどに接続された専用リーダーか、NFC対応スマートフォンに指輪「HERA-one / MERCURY-one」あるいはカプセル型ジュエリー「MEDICHINE-one」をかざすだけで良い。
ただし、iPhone6(NFC搭載)への対応は今後の課題となっている。
「“one” COLLECTION」は前述通り、現在のラインナップは指輪の「HERA-one / MERCURY-one」とカプセル型の「MEDICHINE-one」となるが、いずれもジュエリーとして洗練されたデザインとなっている。
ジュエリーの新たなスタイルの可能性
「“one” COLLECTION」は既に先行予約を受け付けており、販売は12月10日からと予定されている。
ジュエリーを共有することで、想い出のデータも共有する事ができるというスタイルが登場したことで、ジュエリーのあり方にも次世代的な変化が起きるかもしれない。
「“one” COLLECTION」はITのロマンチックな活用法の例となるだろう。
*画像出典:CORE JEWELS - コアジュエルス -、[ one TIME OF LOVE ] by CORE JEWELS