行くなら今!日本の世界遺産登録候補5つ
観光地として人気の世界遺産、近年では富士山の登録が記憶に新しいものです。
しかしいったん世界遺産に登録されてしまうと、賑わう観光客により、その場所の雰囲気が変わったり、じっくり見学できなくなってしまうこともままあります。
今回は、世界遺産暫定リストに登録されている、世界遺産に登録される可能性のある場所をご紹介します。
■上野・国立西洋美術館本館(東京都)
実に19もの作品が世界遺産に登録されたフランスの建築家、ル・コルビジュエ。
この建築家の作品のひとつが、上野にある国立西洋美術館。日本で唯一コルビジュエが設計した建物で、開放的で心地よいなピロティや、自然光を利用した照明など、後世に影響を与えた建築空間が特徴です。
モネやルノアールなどの印象派の作品をはじめ、多様な所蔵品と共に、「建築の巨匠」の作った空間を楽しみましょう。
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
■長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎県)
江戸時代の鎖国期も外国との窓口として開き続けた長崎には、その歴史的背景から、数多くのキリスト教史跡が存在します。
日本最古の現存するキリスト教教会「大浦天主堂」は質素ながらも落ち着いた雰囲気が魅力の教会。
坂道の続く長崎の街を散策しながら、歴史に思いを馳せるのもまた楽しいものです。
http://www.nagasaki-tabinet.com/junrei/102/
■彦根城(滋賀県)
日本の国宝の天守閣がある、松本・犬山・彦根・姫路の4城に含まれる彦根城。
1604年に築城され、城をぐるりと囲む堀や、防衛のための櫓、攻めづらいよう入り組んだ通路など、当時の姿をほぼそのままに残す貴重な城です。
城を見学した後は、近くにある琵琶湖で涼んだり、日本神話で有名なイザナミノミコト・イザナギノミコトを祀る多賀大社にお参りするのがおすすめです。
http://www.hikoneshi.com/jp/castle/
■奄美・琉球(鹿児島県・沖縄県)
ほぼ人の手が入っていない豊かな自然を背景に、世界自然遺産登録に向けて動いているのが、奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島の四島。
この島々では、アマミノクロウサギやルリカケス、ヤンバルクイナなどの希少動物、美しい珊瑚礁などを楽しむことができます。
各島では豊かな自然を楽しむためのネイチャーツアーも開催されています。
http://www.nonbiriamami.com/kankousupotto/pg381.html
■武家の古都・鎌倉(神奈川県)
源氏が幕府を開き、観光地として人気の鎌倉。
当時武家に人気のあった禅寺の建長寺や源氏の氏神である鶴岡八幡宮など、幕府ゆかりの史跡が点在しています。
都心からも近く、三方を山に囲まれた土地からは海を望め、緑も豊か。
その特異な景色の中での散策は、きっと良いリフレッシュの時間になるでしょう。
http://www.kamakura-info.jp/
今回ご紹介した場所は、世界遺産暫定登録リストとしての価値だけでなく、実際に行って楽しい場所ばかりです。登録はまだ約束されたものではありませんが、一足先に訪れてみるのはいかがでしょうか?