本田が今季3点目、貴重な同点弾決めるも昇格組エンポリに痛恨ドロー

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 セリエA第4節が23日に行われ、エンポリと日本代表MF本田圭佑が所属するミランが対戦。[4−3−3]の右FWとして開幕から4試合連続の先発出場となった。

 前節、王者ユヴェントスに今シーズン初黒星を喫したミランは、昇格組のエンポリ相手に勝利を目指す。ユヴェントス戦でセリエAを飾ったフェルナンド・トーレスは、3トップの中央で、ジェレミー・メネズが左FWで先発出場した。一方のエンポリは、今シーズン初勝利を懸けて試合に臨んだ。

 序盤からボールを支配するミランであったが、13分、エンポリが左からのCKを獲得。ニアサイドへの鋭いクロスにロレンツォ・トネッリがヘディングで合わせ、先制点を挙げる。リズムが狂ったミランは徐々に押し込まれる展開になる。21分には、ゴール正面やや右からのFKをペナルティエリア内のフランチェスコ・タヴァーノが受け、ターンしながら中央に流すと、マヌエル・プッチャレッリがゴール右隅に流し込み、リードを2点に広げた。

 ミランは30分、マルコ・ファン・ヒンケルが負傷し、ジャコモ・ボナヴェントゥーラと交代する。33分、ペナルティエリア手前でメネズからのパスを受けた本田がシュートを放ったが、枠を捉えることはできない。41分にも、ペナルティエリア内からトーレスがゴールを狙うも相手GKに阻まれる。

 すると42分、イニャツィオ・アバーテの右サイドからのクロスに、ゴール前のトーレスがヘディングで合わせ1点を返す。トーレスは移籍後初ゴールとなった。前半は2−1と、エンポリの1点リードで終える。

 後半開始から、ミランはサリー・ムンタリに代えてポーリを投入する。前半に引き続き、積極的に仕掛けるエンポリは54分、タヴァーノがドリブルでゴール前まで持ち込みそのままシュートを放つが、ゴール左に逸れる。

 57分、ペナルティエリア手前でボールを受けた本田が、相手DFを交わし左足で放ったシュートがゴール右隅に突き刺さり、貴重な同点弾を決める。61分には、メネズが強烈なミドルシュートを放つが、これはゴールポストに弾かれる。

 80分、ミランがゴール正面からのFKを獲得する。本田が直接狙ったが、ゴールわずか右に逸れる。85分、エンポリはミルコ・ヴァルディフィオーリが累積警告で退場となり、ミランが数的有利な展開となる。89分、クリスティアン・サバタのヘディングシュートは相手GK正面に飛んでしまう。

 最後は両チームともに決定を欠き、2−2で試合は終了。勝ち点1を分け合った。本田は今シーズン初のフル出場を果たした。

 次節、エンポリはキエーヴォと、ミランはチェゼーナと対戦する。

【スコア】
エンポリ 2−2 ミラン

【得点者】
1−0 13分 ロレンツォ・トネッリ(エンポリ)
2−0 21分 マヌエル・プッチャレッリ(エンポリ)
2−1 42分 フェルナンド・トーレス(ミラン)
2−2 57分 本田圭佑(ミラン)