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富士通オプティカルコンポーネンツは7月9日、IEEE 100GBASE-ER4とITU-T G.959.1の40kmシングルモードファイバ伝送規格に対応した、「100G CFP2 ER4光トランシーバ」の製品化に成功したと発表した。

100Gビットイーサネット対応の光トランシーバは現在、CFP MSAに準拠したCFPトランシーバが主流であるほか、CFPを小型、低消費電力化したCFP2トランシーバの製品化も始まっている。しかし、CFP2トランシーバは、現在100GビットイーサネットのLR4規格(シングルモードファイバでの10km伝送)へ準拠したものは製品化されているものの、技術的難しさからシングルモードファイバでの40km伝送に対応するIEEE 100GBASE-ER4規格、およびITU-T G.959.1 OTU4規格(4L1-9C1F)に完全準拠したCFP2トランシーバは製品化されていなかった。

今回、同社では、光受信部に半導体光増幅器(SOA)を採用し、広い入力ダイナミックレンジにわたり安定した受信感度特性を実現することで、IEEE 100GBASE-ER4規格とITU-T G.959.1 OTU4規格(4L1-9C1F)に完全準拠することに成功したほか、SOAを含め、TOSA、ROSAなどの光デバイス最適制御により、9W以下(CFP2 MSA Class3準拠)の低消費電力化を実現したとする。

なお、同製品は2014年度第3四半期より販売が開始される予定であるという。