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全国大学生活協同組合連合会は2日、「第8回全国院生生活実態調査」の結果を発表した。

同調査は、2013年10月17日〜11月8日にインターネット上で行われ、全国の国公立および私立大学に在籍する修士課程(博士課程前期)、博士課程(博士課程後期)、専門職学位課程の大学院生4,114人から有効回答を得た。

大学院修士課程への進学を決めた時期を尋ねると、21.7%が「大学入学前」と回答。専攻別に見た場合、理系は25.2%が「大学入学前」と答え、文系の12.1%の2倍以上に上った。理系の進学理由としては、「進学が当たり前」の41.9%、「就職に有利」の47.2%などが多く、理系では修士課程を含めた「大学6年間」という考え方が浸透しつつあることがうかがえる。

経済状況を見ると、現在の暮らし向きについて、「大変楽」または「まあ楽」と答えた人の合計は理系42.1%に対して文系30.9%。反対に「やや苦しい」と「苦しい」の合計は文系32.3%に対して理系21.6%と、理系より「苦しい」と感じる文系院生が多かった。

文系院生は、研究活動(半年間)にかかる自己負担額が理系に比べて5万円以上多いことも判明。理系院生の場合は、研究費用を大学が負担することが多いことが要因のひとつと推察している。

さらに学費の負担者を聞くと、「本人」と答えた割合は文系29.1%、理系15.5%、「親」は文系62.4%、理系75.1%となり、文系院生は本人の負担割合も大きいことがわかった。

(御木本千春)