グーグルのウェアラブル戦略における 5 つのキーポイント
グーグルは、スマートウォッチやその他のウェアラブル・コンピューティング・デバイスに向けた開発者用 Android SDK をリリースした。簡単に概要をまとめてみよう。
グーグルは本日、新しいプロジェクト「Android Wear」を発表した。開発者は、スマートウォッチやフィットネス・トラッカーのような Android デバイスに向けたアプリケーションを開発できるようになる。以下に、知っておきたいキーポイントとまとめてみよう。
まずはスマートウォッチから
Android のソフトウェアはおそらくあらゆるウェアラブル・デバイス用に拡張されるだろうが、グーグルはまず「最もなじみ深いウェアラブル」であるスマートウォッチからスタートする。
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グーグルが「独自のスマートウォッチに取り組んでいる」というこれまでの報道は、本日発表された 2 つの Android ベースのスマートウォッチとして実を結びそうだ。Android のソフトウェア・デベロッパー・キットもウェアラブル・デバイスに対応しており、ウェアラブル・デバイス用に開発したアプリをストアで販売することができる。
最初のハードウェア・パートナーはモトローラと LG
本日、モトローラと LG は Android Wear をベースとしたスマートウォッチを近々リリースする予定だと発表した。
Moto 360 はいかにも時計らしい、丸いファッショナブルな外観をしている。アラート音と通知音は「控えめ」になっており、音声コマンドでグーグルにアクセスできる。LG G Watch はこれとは対照的に、いかにもスマートウォッチらしい正方形の洗練されたスクリーンを提供する。どちらも2014年の中旬にリリースされる予定だ。
Google Now がメイン
アップルの「Siri」と同様に、グーグルのインテリジェント・パーソナル・アシスタント「Google Now」が操作の多くを司る。これで Google Now はモバイルとデスクトップに続き、ウェアラブル・デバイスでも使用可能となる。
Android Wear はスマートウォッチに「Ok Google」と話しかけることで操作を開始する。ユーザーはこれに続けて質問や命令を告げることになる。またユーザーは、スマートウォッチを経由してスマートフォンや Chromecast といった他のデバイスをコントロールすることも可能だ。
フィットネス機能も充実
Android Wear はフィットネス用の機能も色々と取り揃えており、フィットネス・アプリケーションとも連動する。既にユーザーから人気の高い「MyFitnessPal」 のようなアプリはおそらくすぐにダウンロードできるようになるだろう。
グーグルはフィットネス API の開発にも取り組んでおり、Android スマートフォンは自動的にモーションや動きの反復などを検出できるようになるだろう。もちろんこの API はスマートウォッチにも適用されるはずだ。
開発者はもう SDK を使える
開発者は今すぐにでもウェアラブル向けのアプリケーション開発を始められる。グーグルは開発者向けサイトに新しいセクションを開設しており、そこから Android Wear のデベロッパー・プレビュー版をダウンロードして SDK の勉強をスタートすることが可能だ。
画像提供:Google
Selena Larson
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