冬モデル最高のスマホはNexus 5?安すぎるSIMフリースマホの実力とコスパ

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Googleが発売を開始した「Nexus 5」は、SIMフリー対応スマートフォン(スマホ)としては驚異的な低価格で、一躍この2013年冬モデルの中でも注目度が急上昇しています。

Nexus 5は、最新Android OSとなるバージョン4.4(開発コード名:KitKat)を搭載したリファレンスモデルで、ハイスペックかつ国内でも正規に利用できるSIMフリー端末という仕様が大きな特徴です。

ワンセグやフルセグの視聴、おサイフ機能による電子決済、防水・防塵性能など、国内向けスマホでサポートされている機能やサービスは非搭載ですが、これらの機能やサービスは不要という人にとっては、本体の動作速度の改善、最新の機能、SIMカード(通信サービス)の選択、低価格などで、大きなメリットがあるモデルとなっています。

■本体価格は大手キャリアモデルの約半額という低価格
Nexus 5の魅力はなんといってもSIMフリー端末ながら本体価格が低価格という点です。大手キャリアの冬モデルでは本体の一括価格が7〜9万円程度が大半というなか、Nexus 5は本体価格39,800円からと、半額に近い価格で入手することができます。

現在、Nexus 5を利用するには、2つの方法があります。
Google Playストアから購入する
Google Playストアでは、本体のみ購入できます。Wi-Fiでの利用を検討している人であれば、通信環境にスマホのテザリングやモバイルWi-Fiルーター、公衆無線LANを利用することで、購入するだけで使い始めることができます。

通話やLTE/3Gなどのモバイル通信を利用したい場合は、別途、b-mobile(日本通信)やOCNなどから提供されている格安なSIMカードを購入して設定することで利用ができます。ただ、すべてのSIMカード(通信プラン)が利用できるわけでなく、なかにはNexus 5に非対応のSIMカード(通信プラン)もあります。

モバイル通信用のSIMカードの利用には、利用者自信の責任となりますので、下調べと設定の知識が必要となることに注意しましょう。また、現在利用しているスマホのSIMカードを使い回したいという場合も、キャリアによっては、SIMフリー端末で利用できるSIMカード、通信プランが異なるほか、そもそも正規には対応していないというケースもありますので、事前に確認しておく必要もあります。

このように自分でSIMカードを用意するのは、Nexus 5で動作するかを調べる手間や実際に動作しないといったトラブルが発生した際の対処も必要になります。こうした手間やリスクを回避したい人は、もう一つの方法、イー・モバイル版を検討するとよいでしょう。

○イー・モバイル(イー・アクセス)で購入する
イー・モバイル(EMOBILE)が提供するNexus 5は、本体はGoogle Playストアで提供されているSIMフリーモデルと基本仕様は同じものですが、イー・モバイルの通信回線が利用でき、国内サポート対応も用意された製品となっています。

通信は、LTEがイー・モバイルLTE(1.7GHz帯)とソフトバンクLTE(2.1GHz帯)、3G(W-CDMA)はソフトバンクの900MHz帯と2.1GHz帯に対応しており、国内の広いエリアでイー・モバイルのネットワークを利用できます。

本体の一括価格は50,400円とGoogle Playストアより高めになっていますが、「バリュースタイル-S」で契約すれば10,600円引きの39,800円で購入もできます。

また、イー・モバイルでのメリットは通信プランを通常の国内提供スマホと同様に購入時に契約できることでしょう。本体代金分割支払いの場合、4G-Sプラン+5GBまで使えるデータ定額3-Sプランなどの組み合わせで月額4,615円と、大手キャリアでの通常料金に比べても月額料金がかなりお得になっているのもメリットといえます。

イー・モバイルのNexus 5は、国内キャリア回線の利用とサポートを受けながら、本体はSIMフリー版なので、イー・モバイル以外のSIMカードを利用するといった使い方も可能という点、Googleの最新アップデートの提供が受けられる予定であるという点、さらには、キャリアやメーカーのオリジナルアプリがてんこ盛りのほかのスマホに比べ、プレーンな環境から利用できる点などが大きなメリットがと言えるでしょう。


Nexus 5 本体の基本性能
Nexus 5のハードウエアは、クアッドコア2.26GHz、フルHD、800万画素カメラとほぼ現在のハイスペックスマホと同等の性能を搭載しています。若干バッテリーが2300mAhと少なめですが、その分、本体重量が130gと軽量です。

○ハードウエアは、LG製のハイスペックモデル
CPU:Qualcomm Snapdragon 800, 2.26GHz
メモリ  :2 GB RAM
ストレージ:16GB/32GB
ディスプレイ:5インチ、1920x1080 ディスプレイ(445 ppi)フル HD IPS
カメラ:フロント 130万画素
    リア   800万画素、光学式手ぶれ補正機能付き

サイズ:69.17 x 137.84 x 8.59 mm 130g
バッテリー:2300mAh
デュアルバンド Wi-Fi(2.4G/5G)802.11 a/b/g/n/ac
NFC(Android ビーム)
Bluetooth 4.0 LE


■最新のAndroid 4.4(KitKat)は速い!軽い!使いやすい!
○動作速度が高速化された4.4(KitKat)
Nexus 5のもっとも魅力的なポイントが、国内販売されている端末で唯一、最新のAndroid 4.4を搭載している点です。海外で人気の低価格モデルなど、搭載メモリが512MBと少ないメモリでも動作するようにシステム改善がされています。このことでハイエンドモデルのマルチタスク動作においても軽快でキビキビ動作するようになっています。

パソコンでもそうですが、OSシステムが肥大化し、重くなると、本体の動作事態も重く、鈍重になってしまいます。

Android 4.4は、システムをシェイプアップしたことで、基本システムか快適になっただけでなく、アプリの動作にも好影響を与えています。既存のアプリの起動や切り替えも軽快になり、体感の動作もキビキビとしています。

○ワイヤレス充電に対応
Qi規格に対応したワイヤレス充電が可能です。

○使いやすくなったホーム画面や全画面表示
Nexus 5のホーム画面は、出荷時で3面(うち1面はGoogle Now)と、これまでにない省メモリ設定となっており、これまでのように使わないページを展開せず、最適化されています。ページを増やすにはアイコンやウィジェットを移動すれば追加可能です。ホームの左側にスワイプするとGoogle Nowが表示される仕様は、iOS7の操作にもよく似ており、iOSとAndroidの操作感の違いがまた少し縮まった印象です。

また、読書や動画再生ではメニューなどのステータスバーが自動で隠れて全画面表示になるなど、コンテンツ利用の使い勝手が向上しています。


Nexus 5は、「速い」、「軽い」、「安い」「最新」の四拍子がそろっているだけでなく、国内でも正規にSIMフリースマホを楽しめるという点でも、注目の製品といえるでしょう。