NTTドコモ、docomo.ne.jpドメインのクラウド型メールサービス「ドコモメール」のAndroid版を提供開始！さっそく使ってみた――spモードメールに戻せる？【レビュー】
| NTTドコモがdocomo.ne.jpドメインのクラウド型メールサービス「ドコモメール」のAndroid版を試した！ |
NTTドコモが昨日10月24日（木）に提供を開始したiモードメールと同じ「@docomo.ne.jp」ドメインのクラウド型メールサービス「ドコモメール」。まずは、Android向けに提供され、対応機種も同日発売開始された「2013-2014冬春モデル」のスマートフォン「Xperia Z1 SO-01F」や「ARROWS NX F-01F」をはじめ、2013年夏モデルのスマートフォン「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」や「ARROWS NX F-06E」、「Xperia A SO-04E」などの10機種を加えた合計12機種となっています。
また、ドコモメールは11月以降に「docomo ID」を利用してパソコンやNTTドコモ回線以外のスマートフォンなどでも利用できるようにするほか、12月中旬にNTTドコモの「iPhone 5s」および「iPhone 5c」に対応予定、2013年度中にはメールシステムの1つであるIMAP方式に対応予定となっています。
今回、発表からおよそ1年、ようやく提供開始されたこのドコモメールについて対応機種の1つの「GALAXY S4 SC-04E」を用いてさっそく試してみましたので、簡単にファーストインプレッションをお伝えしようと思います。
◯インストール前に注意すること
ドコモメールを利用する前に、NTTドコモからいくつか注意案内が出ていますので、きちんと確認しましょう。注意事項は、以下となっています。
1）spモードメールアプリからアップデートしてドコモメールアプリになった場合、spモードメールアプリに戻すことができません。ただし、iPhoneへ機種変更を行う場合は、2013年12月予定のドコモメール提供開始までspモードメールをご利用いただくこととなります。
2）spモードメールアプリからアップデートしてドコモメールアプリになった場合、spモードメールアプリで保持していたメールデータはドコモメールアプリのフォルダ一覧（ローカル）にて閲覧が可能です。
3）ドコモメールでは、ドコモメールサーバと同期を行う場合にパケット通信が発生します。
4）ドコモメールのご利用にはspモード契約（月額使用料315円）が必要です。
5）CommuniCaseアプリをご利用中に、ドコモメールアプリの利用を開始する場合は、CommuniCaseアプリの設定変更にて、「spモードメールアプリで受信する」をONにする必要があります。
ということで、これまでspモードメールを利用していた人は、メールデータがドコモメールアプリにも自動で引き継がれるようなので、バックアップなどは必須ではないようです。とはいえ、なにかあったら困るのでできればバックアップ（エクスポート）しておくことをオススメします。
また、一度、ドコモメールにしてしまうとその機種では初期化などをしても基本的にspモードメールに戻せませんのでこの点は注意が必要です。
◯まずは「ドコモメール」をインストールしよう
今回は、GALAXY S4 SC-04Eで試したので、spモードメールをドコモメールにアップデートする形となります。アップデートまでの方法はいくつかありますが、dメニューから「サービス一覧」のすぐ下にある「ドコモメール」をタップすると、ドコモメールのページからドコモメールアプリのダウンロードリンクが表示されるので、そこから行うのがわかりやすいかなと思います。
なお、ドコモメールのページでは、ドコモメールに対応していない機種では、ドコモメールの下にspモードメールの情報が表示され、ドコモメールアプリのダウンロードリンクが表示されないようになっています。
ドコモメールのWebページ。左が非対応機種（GALAXY Note 3 SC-01F）、右が対応機種（GALAXY S4 SC-04E）
ダウンロードをタップすると、すでにspモードメールを利用している人は、ドコモメールアプリのページで「アップデート」をタップするとspモードメールがドコモメールに書き換わります。アップデートが終わると、このページから「アプリ起動」でドコモメールを起動できます。
起動したら各種事項に同意していきます。チェックが入ってないところは、自分でチェックしてから同意しましょう。最後に「利用開始」をタップし、「OK」をタップすると、ドコモメールが利用できるようになります。
◯ドコモメールを使ってみよう
ドコモメールは起動すると「受信BOX」などが表示されて、わかりやすいユーザーインターフェース（UI）になっています。spモードメールは「受信メール」→「受信BOX」と辿らないといけなかったので、一手間減って閲覧しやすくなっています。
また、左下からすぐに新規作成できたり、右下から更新（メール問い合わせ）ができるなど、スマートフォンに合わせて使いやすくなっている印象です。また、クラウド型メールサービスであることからか画面下部中央に検索（虫眼鏡アイコン）があるのが目を引きます。
メニューキーがある機種では、メニューキーを押すとメニューが表示され、「テンプレートで作成」（デコメテンプレートから作成する）や「アプリ連携で作成」、「フォルダ新規作成」、「メール取り込み」、「メール振分け」、「メール設定」、「ヘルプ」といったことへアクセスできます。
設定画面は、spモードメールに近い内容となっていますが、メールによる音やバイブレーション、イルミネーションの設定、表示カスタマイズ、通信設定、Wi-Fiオプション利用設定、署名・定型文・引用、海外設定、詳細設定、ドコモ設定サイト、迷惑メールおまかせブロックができるほか、自分のメールアドレスの表示がされています。
メール閲覧は、受信メールBOXなどのフォルダーをタップすると一覧が表示され、メールをタップすると本文などの詳細が表示できます。
メール作成は、宛先などの入力には文字を入力するとインクリメンタルサーチで入力できるのは良いですね。電話帳参照ももちろんできます。デコメなども下にタブがあり、入力しやすくなっています。テンプレート一覧の表示は若干（一瞬）待たされますが、許容範囲でしょうか……。
デコメにおける素材の入力や受信したメールからデコメ素材の保存もspモードメールよりはしやすくなっています。
メール振り分けやフォルダー作成もきちんとできそうです。なお、spモードメールでメール振り分けやフォルダーがあった場合には、きちんと引き継がれます。
表示カスタマイズからテーマも変えられるようになっていますが、初期状態ではデフォルトのもののみがあり、「テーマ追加」から「着せ替えテーマサイト」からダウンロードして追加して、変更できるようになっています。
受信すると通知エリアに表示され、タップすると直接メールが表示できます。また、メール設定のドコモ設定サイトは、spモードメールのときと同じみたいです。迷惑メールの設定やiモードメールとのメールアドレス交換などが引き続きできるようになっています。
細かな設定や使い勝手については追々じっくり使ってからレポートしてみたいと思います。
◯spモードメールには戻せない？
冒頭の注意事項で紹介したように、ドコモメールにアップデートするとこれまでのspモードメールには戻せないようです。
これは、ドコモメールにしたGALAXY S4 SC-04EからドコモminiUIMカードをGALAXY Note 3 SC-01Fに差し替えてspモードメールを利用しようとしたり、先日紹介したspモードメールをパソコンやGmailなどで利用する方法で利用すると「spモードメール」が利用できないというメッセージRが送られてきます。
このメッセージRからspモードメールを利用するように設定することはできるので、GALAXY Note 3 SC-01Fでspモードメールを使い続けることはできますが、この場合は、今度、GALAXY S4 SC-04Eに再度ドコモminiUIMカードを差し替えると、またドコモメールでエラーが出るので再起動をしなければなりません。あまりいないとは思いますが、ドコモminiUIMカードを差し替えて使っている人は、注意してください。
このspモードメールやもうひとつのNTTドコモが提供しているspモードメールが利用できるメールアプリ「CommuniCase」を利用する場合と、ドコモメールを利用する場合で、どうやらセンター（メールサーバーなどのシステム）が違うようですね……。
なお、spモードメールに戻そうと、初期化したとしても、初期化した後にspモードメールのアイコンをタップするとドコモメールのインストールになってしまい、spモードメールはインストールできないようになっています。というわけで、ごにょごにょしない限りは、一度ドコモメールにしてしまった場合には、同じ機種ではspモードメールには戻れないということのようです。以下、ドコモメールを削除したときの例。
記事執筆：memn0ck
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