2画面液晶の防水デジカメを試してみた
『デュアルモニターデジタルカメラ DSC880DW』(Kenko)という名前のまんま前と後ろに液晶モニターが搭載されており、水中でも自分撮りが簡単にできるというもの。ほかに特徴としては、水深30メートルまで対応で、14ミリ相当の超広角レンズが搭載されていること。これは凄い迫力のある写真が撮れそうである。
さて、早速このカメラを手に入れ、東京・立川市の国立昭和記念公園内にあるレインボープールへ行って撮影してみた。園内はとても清潔で整然としており、プールは広々としていろいろなバリエーションがあり(ウォータースライダー、流水プール 大波プール、大滝プール、渓流プールなど)、家族連れ、カップルなどが多数訪れていた。
まず、大波プールにザブーン。久しぶりのプールにちょっと緊張したが、波に揺られながら泳ぐのは快適、快適。空を見上げてパシャパシャ写真を撮りつつ、いよいよ本番の水中自分撮り開始。正直、必死だったこともあり、モニターを見るヒマもなく、バシャッ。出来上がった写真を確認すると、自分の姿がパッチリ写っていて一安心。思ったより簡単であった。
正直、この液晶、日中や水中では決して見やすいとはいえなかったが、そのぶん14ミリの広角とフォーカスレスのおかげで、撮影は非常に楽に出来てしまった。画角が広〜いので被写体をフレームから逃すことがあまりなく、ピントもだいたい合っているからだ。プール中の色再現もそんなに悪くないし、基本的にある程度の明るさがある場所では、廉価な値段(7000円弱)のわりには画質はまずまずだ。
そして、14ミリの広角は有効に活用したい。プールや海といった広い場所ではとくに力を発揮する。
「世界はこんなにも広いのか」
と思わず言ってしまうほどのワイドな絵が撮れる。強烈なパースペクティブ、歪みを生かして、ユニークな写真をどんどん撮りたいところだ。
今夏は、水の中で自分を被写体にパシャパシャ撮ってみよう!
(羽石竜示)
