自分で雲を作り、その雲に映像を投影するプロジェクト
そんなただでさえ美しい雲に、美しい映像を投影する取り組みが始動するとのこと。その名も「雲プロジェクト」！ 同プロジェクトは、ダイキン工業株式会社とチームラボ株式会社（以下、チームラボ）がコラボし、挑戦します。
「当社は、総合空調メーカーとして『人が1日20kgも口にしている空気に対して多くの人に関心を持ってもらいたい』との思いから、空気を題材にした様々な活動に取り組んできました。本プロジェクトはその一環としてスタートしたものです」（ダイキン工業株式会社からのコメント）
(1) ダイキン工業が「雲生成装置」の独自開発に成功。人工雲の投影を実施。（2012年6月）
高温多湿な空気を低温の空気で十分冷やす方法によって雲を自然発生させようと試み、無事、雲の生成を確認している。
(2) 広島県三次市投影実験（2013年1月）
広島県三次市にて初の自然雲への投影試験を開始。白、黒などはっきりした色が投影しやすいことを確認。
(3) 北海道星野リゾート トマム投影実験
雲海の名所のひとつ「北海道星野リゾート トマム」にてテスト映像を使った3日間の投影実験を実施。スクリーンに映したような質の高い映像の投影に成功し、雲の発生率や成功要因について考察を深めた。
そして、本番は一ヶ月後。9月10日〜12日の3日間、北海道星野リゾート トマムにて雲海への映像投影に挑戦するようです。
そこで気になるのは、「何を映しだすのか？」ということ。現時点では、どうやら3つの映像が想定されている模様。
(1) 自然のキャンバス「雲」を最大限に活かし、多くの人に感動してもらえる映像
(2) ダイキンのエアコン「うるるとさらら」のキャラクター・ぴちょんくんが出演する映像
(3) タブレットPCを使用し、その場で雲に画を描く映像
「人々が感動するためには、大きく2つのポイントがあると考えています。国や人種を超えて誰が見ても美しいと思えるような作品、『こんなアイディアがあったのか』と思えるような斬新なアイディアや発想にもとづくチャレンジングな作品。そうした中で、新進気鋭のクリエイター集団であるチームラボ様とご縁があり、雲への映像投影というアイディアが生まれました」（ダイキン工業株式会社・片山義丈氏）
雲の分析や「雲生成装置」の開発はダイキンが、映像コンテンツの制作はチームラボが担当することで、このプロジェクトは形となるのだ。
ところで当日の模様は、どのように公開されるのだろうか。人を集め、イベントのような形にする？
「現時点では、特設サイト上で北海道星野リゾートトマムの雲海に投影した映像を公開し、SNS等で共有していただくことで、世界中の方々と一緒に感動を共有したいと考えています。イベント化など、その他の施策については検討中です」（片山氏）
主立っては、7月24日に起ち上がった特設サイトにて配信される本番の映像投影動画を楽しみにしていただきたい。
では本番以前は、どんな動画が公開されるのですか？
「過去の実験の様子や雲生成装置ができるまでの研究員の開発秘話など、これまで試行錯誤してきた雲プロジェクトの過程を、動画を交えて順次紹介していきます」（片山氏）
これ、楽しみですよね。屋外のプラネタリウムみたいなものかと思いきや、ちょっと違う気もする。自分で雲を作り、それをキャンパスにして映像を投影してしまう。
是非とも、成功してほしいです！
（寺西ジャジューカ）
