XPかんたん移行ツールの無償ダウンロード対象商品(USB接続ハードディスク)。耐衝撃ポータブルハードディスク『HDPD-SUTシリーズ』

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Windows XPのサポート期間終了が来春に迫っている中、個人、法人問わず新OS移行の準備が着々行われている。そんな最中、新OSへの移行が簡単スムーズにできるソフトウェアがこのほどリリースされた。さて、渡りに船の同ソフト、どんなものなのか。

それは、『XPかんたん移行ツール Powered by EasySaver4』(アイ・オー・データ機器)。その名の通り、サポート終了期限が近づくWindows XPから、新OS(Windows 7、8)に切り替える際にデータの移行を手助けするもの。同ソフトをインストールすると、数ステップの操作でマイドキュメントやメールなどを外付けHDDやネットワークHDDにデータを保存、それを新OSに移行させることができる。なお、通常1980円でダウンロード販売しているが、同社製の一部の外付けHDDやネットワークHDDユーザーには無償または優待価格で提供している。

このソフト、実はXPだけでなくWindows Vistaにも対応しており、OSの種類によって移行できるデータ種類が異なる。
Windows XPの場合は、
・デスクトップデータ
・マイドキュメント
・お気に入り(IE7、IE8)
・お気に入り(chrome、Firefox)
・メールデータ
・アドレス帳
だが、Windows Vistaではそれらに加え、
・マイピクチャ
・マイビデオ
・マイミュージック
・ダウンロードフォルダ
・保存したゲームフォルダ
の移行も可能。

さてここで、同製品の開発背景などをアイ・オー・データ機器に聞いてみた。
「PCの入れ替えにはデータの移行は必須作業となります。そこで、外付けHDD、NASを1次的な保存先として活用することで、バックアップも兼ねた移行ができることを提案しました。しかし、移行手段がわからないユーザーに、外付けHDD、NASを提供するだけでは駄目。そこで、データ移行が簡単な画面操作で可能な同ソフトを開発したのです」

ところで、XPよりVistaの方が、移行できるデータの種類が多いのはなぜ?
「OSによってユーザーフォルダ内のフォルダ構成が異なるためです。Vistaの方がより細かいフォルダ構成になっているため、移行できるデータの種類が多いように見えるのです」

XPとVistaでは移行時間の差異はあるのか。「XPとVistaでの移行時間に大きな差異は見受けられませんでした。ただし、あくまで当社での検証時においてです。大量データでのテストを実施しているわではないので、データ量によっては違いが生じる可能性もあります」
移行先の違い(Windows 7と8)での作業完了時間の違いも上記回答の通りだそうだ。

外付けHDDを持っているユーザーはもちろん、持っていないユーザーも、OS切り替えのときには何らかの方法でデータをバックアップするのは重要なこと。こうしたソフトを活用するのも賢明な方法のひとつであろう。
(羽石竜示)